2006-01-01から1年間の記事一覧

誤解です

ただ、抽斗4 2006年12月30日 「趣旨」とか言はれてもこっちが困るのですが。しかも、なぜ叩かれてる(皮肉られてる? 揶揄されてる?)のかが分からないので、反論のしやうもありません。別に現代かなづかい支持者やかなづかひを意識してゐない者に對して「正か…

「古いから正しい」ではなく「古いから正しいこと【も】ある」

タイトルに補足すると、「そもそも本当に古いのか」といふ問題もある。 かなり遅れてしまったが自分のためにメモ。 大和但馬屋日記世代 2006年12月13日水曜日 恣意的な判断が、「バージョンアップ」といふ表現などかなり分りやすく書かれてゐるので正仮名を…

良い詭弁と悪い詭弁?(大和F但馬屋日記) 本筋には「もっともだ」といふ以外感想無し。余計なことだけども誤記の指摘。 認められてさへいれば→ゐれば 既に踏み越へられてしまつた→越え わずかでも真当であつて欲しい→わづか それにしてもF(ファのF)って何なん…

読みたい本

過去の闇黒日記を漫読してゐて見かけた。 平成十五年三月四日 われ地に平和を投ぜんために來たれりと思ふな。平和に非ず。かへつて劒を投ぜんために來たれり。 日本のキリスト教徒は、メレシコフスキーでも讀むが良い。雄渾社から上野修司譯で『平和にあらず…

何かの鳴き声「りあっりあっ」

闇黒日記 平成十八年十二月十一日 Life is beautiful: 「天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない」バトン 「りあっ」て言ひ方が面白い。漢字と假名の交ぜ書きつて良くないよね。「りあっ」でぐぐると約 67,600 件ひつかかる。和んだ。 記事…

「ニワギュウくん」

文脈などが読めず場違ひに大げさなことを言ふ奴の蔑称として、「ニワギュウくん」なんてのを思ひついた。そんなに面白くもないな。論語の「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用ゐん」が元。

また今度借りる本

『漢文のすゝめ』新潮選書 『論語徴1』東洋文庫 『論語徴2』東洋文庫

watchの発音(についての妄想)

昨日ラジオのチャンネルをあれこれ変へてゐたら「ワッチと発音するほうが一般的ですよ」と言ってゐるのが耳に入った。前後の脈絡は全然わからない。だからwatchの発音についての話かどうかも知らないのだが、おかげで教へられた。 「ワ」だと日本語の「ワ」…

大槻文彦『復軒雑纂1(国語学・国語国字問題編)』平凡社東洋文庫

p306の鈴木広光による解説。 文彦も主査委員をつとめた国語調査委員会は明治三十九年に『口語法』を脱稿している。「発音ノママ」の仮名遣いが拠るべき「今言」、すなわち標準語がここにすがたを現したのである。それはまさに江戸国学以来の規範から離れ、年…

斎藤緑雨「ザマ見やがれと当人しるす」

抜萃。 緑雨の随筆を紹介した序に、その雑文をも一つ挙げて置きたい。博文舘の看板雑誌『太陽』では、創刊当時、諸家の寄稿の初めに、その人の小伝をも附することにしていたのであるが、その文を書けとの注文に代うるに、緑雨は次のような短文を以てした。お…

白川静は漢字制限批判者である!(永江某のちゃんちゃらをかしい杜撰な知ったかぶりの白川評について)

まだ書き途中。 この前メモした時はうっかり読み流してしまったが。 斎藤美奈子&永江 朗の「甘い本 辛い本」 15(Googleキャッシュ) 『字書を作る』の書評部分。 永江そう。担当者は猛省すべき。今からでも遅くはないから、増刷分からはちゃんと明記すべきだ…

貝塚茂樹『論語』1・2 中公クラシックス

このシリーズはきれいなデザインだけれど、表記がいい加減だ。それと、前に出版されたものだと明記した方がいいのに。 解説に特徴ある章をメモ。 1-7 2-21 3-21 4-6,4-7 5-3,5-8,5-10,5-21 (7-18),7-28 11-4,11-14 12-5,12-14,12-18,12-19 14-6,14-14,14-26,…

福沢諭吉

『日本現代文学全集2 福沢諭吉・中江兆民・岡倉天心・徳富蘇峰・三宅雪嶺集』講談社1969年 「文字之教」目当てで借りた。作品解説は柳田泉。 『現代日本文学全集2』 筑摩書房 1967 上の本と間違へた。「福翁自伝」(小泉信三)「内村鑑三」(森有正)「岡…

『学問のすゝめ』伊藤正雄校注 講談社学術文庫

昔(1977年?)出た本の再版。注が親切(いくつか疑問の注もあるが)。残念ながらあまり原文の表記に忠実ではない。

伊藤正雄『福沢諭吉警世の文学精神』春秋社1979年

学問のすゝめ前半八編までは翻訳に肉付けしたもの。翻訳臭皆無なのが見事とのこと。 徳富蘇峰が『人物管見』所収の文章で『文字之教』をほめてゐる。 福沢びいきの人々。小泉信三、中野重治、正宗白鳥、山田愛川、海音寺潮五郎、大内兵衛。 中野『日本語 実…

藤堂明保の白川静批判

妄言師@無銘の銘柄■[文学・読書]藤堂明保の書評 藤堂明保による白川静『漢字』(岩波新書)の書評を、国会図書館で入手した。妄言師なりに要約すると「白川は字源研究者ではなく、中国古代宗教研究者だ。こんな本を書かせるのは、編集部の人選ミスである」と…

マニアが自信を持ってよだれダラダラの〜

「マニア推薦の〜」といふ表現を見かけた。どうも「マニア垂涎の〜」の聞き違ひ・覚え違ひから生れた言葉ではないかと疑ってしまふ。 マニア推薦 の検索結果 約 538,000 件 マニア垂涎 の検索結果 約 901,000 件

「東京セブンローズ」の用字

ただ、抽斗4 井上ひさしの「東京セブンローズ」を途中まで。「舊字舊假名」として書かれてゐるけど、用字には粗が多い。「注文*1」「掘り廣げる*2」「濳って*3」「人參*4」「格鬪*5」「榮養*6」「模造*7」「一應*8」とか。 *1:「注文」=「註文」の代用表…

「日の丸」の方がこなれたいい言葉だと思ふ

普請紀2006年11月17日 日本國の國旗は日章旗と謂ひます。太陽を摸した丸いものを表すのが日の丸と謂ふ言葉です。 さて、日章旗が日本國の國旗であることが嫌な人逹は、何故日章旗と云はずに「日の丸」と云ふのでせうか。太陽が丸く書かれることも嫌ひなので…

「不亦〜乎」の俗解

メモ。蘄田恆存;1961/5;論爭のすすめについてのコメント。 the view from nowhere 2006-11-14 本書所収の「隣人・大岡昇平 : 福田恆存氏の辯明」の「その一 私が大岡の訪問を嫌ふといふ恨みごとにたいして」で、国際文化会館にかかる吉田茂の書、論語学而の…

呉智英『現代人の論語』抜萃

限定しないと全文「抜萃」になってしまひさうだから面白い(笑へる)もののみ。 子路が魯国の有力者季氏の家臣だった時のことである。弟弟子の子羔を季氏に推薦して費という町の長官職に出仕させようとした。費は要衝の地であり、政争や叛乱の危険がある。未熟…

誤用を指摘して偉さうに他人様を見下してみたい

なんか「黄色だ黒だ」とかいふ人、「西尾幹二のインターネット目録」の誤記を「日録」にちゃっかり訂正してるし。 「発憤忘食」の誤用・誤解をしつこく追及するやうな厳しい御方だから、どこかに「弁明」だか「謝罪」だか書いたんだらうな、きっと。なぜか探…

学問のすゝめ 学問のすすめ Googleイメージ検索 芦雪 の検索結果

森鴎外『混沌』

網迫「質より量」(新館)のテキストをまるやるま君で変換し、校正。 「椋鳥主義」の話。 混沌 私は話をすることが非常に下手なので、話をしろと云はれると實に氣になつてならない。若しこれが前以て知れてゐたならば、今日などは來ないのかも知れない。併し…

高校生並み?

「黄色だ黒だ」とかいふ人のリンク集で「西尾幹二のインターネット日録」が「西尾幹二のインターネット目録」になってるんだが。これも「高校生並みの誤読」ってやつかな。

呉智英の一「信者」としては狂ったやうに(?)氏の論語解釈を擁護したい(2)

「信者」として狂ったやうに(?)抗議『現代人の論語』はどこかにしまひ込んだままで手元に無いから及び腰の「抗議」になってしまひさうだが。 闇黒日記 闇黒日記(十月) 議論の本筋は、 喜六郎は、呉智英が「誤」と言つた、と云ふ事で、喜んでしまつて、「なぜ…

訃報

Googleニュースでの白川静 死去 の検索結果 残念だ。十分長生きでもやはりファンとしては残念。

呉智英の一「信者」としては狂ったやうに(?)氏の論語解釈を擁護したい(1)

闇黒日記 闇黒日記(十月) 十月二十五日から十一月二日まで。本筋は、黄色黒とか何とかいふ粘着サンが発生したので撃退中といふことらしい。呉さんに言及してるのはついでなのだが、「山本七平の價値觀(と一致する呉智英の價値觀)」といふのはあまりにひどす…

斎藤緑雨『大いに笑ふ』

底本は『齋藤緑雨全集 巻一』。 大いに笑ふ [一浪士]久しく逢ざりける友の偶ま訪來りて我の太く病ほつれたるを嘲り兔角慰めくれんと種々[さま/\]の物語しける程に我も紛れて大いに笑ひけりあやしき事の多けれど思出る便[つて]にもと其次第書つらねて復た笑…

風刺をめぐって(池内紀) 斎藤緑雨の「新体詩見本」はパロディの傑作というものだ.外山正一調にはじまって福羽美静調,上田万年調,与謝野鉄幹調.さらに「いざや喰らはん椀の飯」にはじまる「懸賞募集軍歌調」をおまけにつけた. 巧みにマネる.オリジナル…