2006-10-21から1日間の記事一覧

梅雨空文庫 注意:当文庫中、一部PDF文書は「旧式明朝印刷体」「明治欽定かなづかい*1」である。 当文庫では「正字」「正かな」とは、けっしていわない*2。 [略] *1亀井孝氏による。 *2秘密結社『じめじめ団』では「正字」(ただしい字)とは楷書のみである。…

『ことばの遊び学』見坊豪紀 PHP研究所 1980年

第一章で子供時代の思ひ出。特に満洲の話が面白い。(p9〜) 言葉の正誤を判定する基準。塚原鉄雄の提案を要約して紹介。その日本語が1,あるか2,正しいか3,適当かと三段階に見てゆく。[具体例が少ないのでやや分りにくい](p32〜) あるか(例、翻訳の「夜は若か…

『ことばさまざまな出会い』見坊豪紀 三省堂 1983年

「〜すべき」は戦後の新しい言い方だと思います。、一九五九年ごろに初めて見ましたとのこと。(p19) 「万華鏡」は昔は「バンカキョウ」だった(p48) 「北海道ことば見てある記」1969年。写真入りで当時の言葉を紹介。(p54) 「アメリカの邦字新聞を読む」1964…

『辞書と日本語』見坊豪紀 玉川選書 1977年

辞書論で水谷静夫・山田俊雄の意見に言及。(p81〜) 隠語辞典によれば、「ムショ」(刑務所)は「むしよせば」の略。「モク」は「雲の逆語」。(p98) 「ばてる」は「果てる」の濁音化ではないか、と言ふ。(p99) 「破鏡の嘆」。当時の鏡は金属製なのだから、「われ…

『辞書をつくる』見坊豪紀 玉川選書 1976年

京助先生のお名前を借りて世に行なわれている国語辞書は十指に余る。その多くは、先生のお人柄につけ入って単にお名前を利用しようとしたに過ぎないものである。(p139) ずいぶんと一方的で恩師に甘い書きやうだ。

『日本の語い』見坊豪紀・芳賀綏 1958年初版

借りてみたら何と「中学生の国語全書3」だった。話しかけるやうな文章なのでかへって読みにくい。 前書きから。 私たち二人は、この本をまとめるために、いろいろ相談をしました。そして、「おじさん」が二郎君と弘君という二人の中学生に話をしてきかせる…

『新日本古典文学大系52』山田俊雄

「庭訓往来」。別の人が担当する「句双紙」と併録。「実語教童子教諺解」も収録。

『幕末の武家』柴田宵曲編 青蛙選書

1965年。同選書の「旧事諮問録」の姉妹篇とも見れば見らるるものである。「江戸会誌」「旧幕府」「同方会誌」など明治二十〜三十年代に出た雑誌の記事を集めたもの。 青蛙房図書目録【青蛙選書】

『増補 本居宣長』2 村岡典嗣 平凡社東洋文庫

欧洲文献学を標準として宣長学を考へてみることは、思ふに興味深く、かつ宣長学の意義を明らかにする上に、最も適当な方法であらねばならぬ。と言ふ。その後、文献学の注では13ページも費してゐる(p17〜31)。 古人の意識の再現。知られたることを知る。(p15)…

たまってしまった読書メモをアップ。