『ことばさまざまな出会い』見坊豪紀 三省堂 1983年

「〜すべき」は戦後の新しい言い方だと思います。、一九五九年ごろに初めて見ましたとのこと。(p19)
「万華鏡」は昔は「バンカキョウ」だった(p48)
「北海道ことば見てある記」1969年。写真入りで当時の言葉を紹介。(p54)
アメリカの邦字新聞を読む」1964年。これも写真入り。(p68〜)
存は「考へる」「知ってゐる」でゾン。「(物が)ある」でソン。保存も明治の初めはホウソン。(p194)
「いまやおそし」は「いまや。おそし」ではないか。つまり「いま来るか。遅いぞ」ではないか、と言ふ。(p195)
華族の言葉。「あなた」が「このかた」。「すみません」「ありがたう」は「恐れ入ります」。(p197)
岩淵悦太郎の話・嘆き(1969年)。いまの若い人が「そばを食べる」というのは、中華そばのこと。中華そばがはやったために、いままでのそばを「日本そば」と呼ばなければならない。(p205)