2006-10-11から1日間の記事一覧

「娯奇わ逝けねェよ」とか買い手も剃れ鳴りに通時るかも

無為徒食日記二千六年十月 「言葉はコミュニケイションの手段である」と云ふ言語觀の人が、言葉の誤用について然々述べるのは如何云ふ事なのだらう。言葉がコミュニケイションの手段であるなら、「傳れば正しい」「傳らなければ謬り」と云ふ二分化以外で、國…

新村出・柊源一『吉利支丹文学集』(平凡社東洋文庫)

1993年初版。朝日新聞社『日本古典全書』の一冊(1960)の復刊。新字正かな。 1は「こんてむつむん地」(「キリストに倣ひて」の訳)。名訳とのことで確かにいい文章だと思ふけど、やはり宗教書はいまひとつ興味が持てない。2は「どちりなきりしたん」(教義書)…

『広益俗説弁続編』(平凡社東洋文庫)

2005年初版。 取上げてゐる俗説がそれほど興味の持てないものだったので、あまり面白く感じなかった。 仏を信ずる者を斬に、腕すくんでうつことあたはず、鉄砲にてうつにもあたらずといふは、仏法にはあらず、幻術なり。(p68)

電子テキストにしたい本

山田孝雄『国語の中に於ける漢字の研究 』 『齋藤緑雨全集 巻三』(「三人冗語」のみ) この二つをスキャンだけした。ぼちぼちテキスト化しよう。(山田孝雄はまだ著作権が切れてゐない)

http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20061008#p4 これは假名遣ひ(假名の遣ひ方)と假名使ひ(正假名の使ひ手)の兩方の意味を持たせたかつたので、區別しやすいやう敢て別々にしてゐました。しかし使ひ手だつたら「遣ひ手」でもいゝではないかと言はれさう…

「毎日母さん」

今週の「毎日母さん」(毎日新聞連載)のこと。 作者(?)は計算が苦手だといふ話で「69×9は?」「ええと、700弱」といふやうなやりとりがあるけど、700弱といふのは(その場しのぎの答としては)立派なものだと思ふ。「69×9=(70-1)(10-1)

毎日新聞の書評 

気になる本。 『光文社古典新訳文庫』 『祖先の物語ド−キンスの生命史』上下 『ウソ読みで引ける難読語辞典』 書評『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』(井上章一) 日本のアニメが、アメリカで変形されてしまうところも、興味ぶかい。『宇宙戦艦ヤマ…

ろくに調べもせずに旧字を弁護・支持してみる(3)

追記 タイトルをつけた(10月14日)。この項は「黒歴史」。誰かさん(あるかさん)の罠(?)にはまって醜態をさらした。(5)や(4)を参照。(以上追記。)