『神田喜一郎全集』第二巻

「続東洋学説林」

  • 「投壺の遊戯について」
  • 「日本漢学史上における僧玄光」

徂徠が古文辞を唱へるよりも前に実証的な研究をした人で、徂徠も非常に賞めてゐる。

日本書紀古訓攷証」

  • 孟子の「縁木求魚」は木に上りての意。(p327)
  • 「書信」などの信の字は古昔これを普通には使人の義に使用した。(p375)
  • 蓋し古昔我が国語にて、凡そ物の尖端を指して「スヱ」といへり「ヤマノスヱ」とは、即ち山の尖端の義なりと知るべし。(p410)