山田俊雄の本についてのコメント。

實に好い文章だと思ひながら讀んでゐた。言葉に關する知識やら蘊蓄といつたことよりも、先づ豐かな語り口に痺れて了つたのだ。

ああ、それそれ。全く同感。
一見誤用と思はれる言葉についても穏健で慎重な姿勢、さうでありながら決して無批判ではなく、確たる見識をもってゐる。豊かなといふ表現がぴったりの人です。もっと長生きしてもらひたかった。

ついでにメモ。