2006-10-22から1日間の記事一覧

『異体字とは何か』杉本つとむ 桜楓社 1978年

昭和47〜53年の論文集。 これまで論述してきたように、〈正字〉には二つの意味用法がある。(A)はというごく常識的なものである。この場合、正しいの規準はあくまで同時代的であり、主として政治・政策――現代なら文部省の制定指示的な面からのものである。も…

『ことばの海をゆく』 見坊豪紀 1976年 朝日選書

空が明らむといふ新しい(と思はれる)語形には違和感がある、自分なら明るむだ、とのこと。(p42) 「腹をくくる」「どまんなか」は元は関西弁。(p52) 「あっけらかん」は元は茫然自失の状態。さらに古くは「手持ちぶさた」かも知れない(朱楽管江が手持ちぶさた…