例によって、正字・正假名使ひの爲のアンテナ経由で。


そもそも歴史的仮名遣いに、表音的な書き方が混じっていては絶対にいけないということもないであろうし、なにより一つの語は一つの書き方しか認められないというのもある意味では「狭い」みかたであろう。

この文章、旧仮名批判のつもりで書いたのかも知れないが、むしろ旧仮名擁護に活用できさうな気がする。
旧仮名に(なぜか)反撥する人が思ひ込んでゐるやうに、旧仮名が採用されてゐても息苦しいほどに厳守を要求されるわけでもないし、表音化を徹底して排除するわけでもないといふ意味で。

旧仮名支持者にも批判者にも、「反表音主義」を「反表音といふ主義」、「表音方式に反対」と勘違ひして人がゐるやうな気がする。「「表音主義」といふ偏った考へに反対する」のだと理解すべきだと思ふのだが。