(いつものことながら)面倒なので引用元には行かず、今のところ闇黒日記の方しか見てないけど。

日々の業務であつかう報告書なり企画書なりを、奈良や平安の伝統をふまえた規則を覚えた上で書かなければいけないなんて理屈には、いまさら誰も説得されはしないだろう。

この部分が文章全体でどれほどの意味を持ってるかは読んでないので知らないが、以前よそで似たやうな意見を読んで気になってゐたので、その疑問をこの機会にちょっと書いてみよう。
「新仮名で育ったからいまさら別の規則なんて覚えるのは面倒だ」ならばまあ分るし、「旧仮名の発音通りぢゃない部分は、奈良や平安の発音に基いてるからなんだ」といふのもまあその通りだらう。ところがこれをまとめて「奈良や平安の伝統をふまえた規則を覚えた上で書かなければいけないなんて理屈には、(略)」とすると、途端に「千年前の仮名遣」みたいな怪しげなレッテルになってしまふから不思議だ。
この手のレッテルは「旧仮名はオレが発明した」といふ珍論だけで簡単に粉砕されるんぢゃないかな。