最近読むばかりでメモしてなかったな。
三十日。

私は、「大審問官」に感動したりする人は、文学が好きなのではなくて哲学とか宗教が好きなのではないか、と思う。

二十九日。

だいたい『面白半分』の発行者で『四畳半襖の下張り』裁判で戦った男が、看護婦を自動的に看護師に変えるなどという、別に誰も強制していない、ぶきみな言語統制の力に無自覚だなどというのは困ったものだ。「女性看護師」なんて書くやつは、文学を語る資格なし。

テレビの殺人もの(推理もの)で、(がさつな刑事なのに)「女性」と呼んだり、普通の、文章的でもないセリフなのに「殺害した」とかやたら出て来るのも自主検閲かな。