週刊文春』に連載、10巻目まで文藝春秋から出されたシリーズ。 連載が終了、単行本のシリーズも打ち止めとなったため、この本だけが別の出版社から出るという珍しいケースとなった。

中国文学者なのに「漢文先生がきらい」(文春新書『座右の名文』。 この中で儒者ぎらいの本居宣長『玉勝間』が儒者を罵倒しているのを読むと「そのたびに快哉を叫ぶ」と書いている)という方。 日本人が明治以前は漢文、以後は欧米語を有難がって日本語を馬鹿にしていると、戦前の教育勅語の間違いや文科省の国語政策などを“罵倒”している。